設計監理のプロセス

1.調査企画業務

建築相談(無料)

    建て主の価値観と共有できる設計者に出会うために、これから家を建てようと思っている方は、まず設計事務所を訪ねて気軽に相談をしてください。家を建てるということは既成の商品を買うのとは異なり、建て主の要望を最大限に取り入れて満足して暮らせる家を一から創ることです。設計者の役割は、要望を整理し、その他の条件(法令や周辺環境など)と合わせて付加価値を付けることだと思っています。どのような付加価値を付けてくれるのか設計事務所によって異なります。設計から竣工まで1年近く、また竣工後もメンテナンスや増改築の相談など長期に渡るお付き合いになります。気の合うパートナーとして設計をご依頼していただけるか、わからないことは何でもお聞きください。設計者選定のための面談など具体的な作業が発生しない相談はもちろん無料ですし、その場で結論を出す必要もありません。

企画プラン作成

    ご自分の建設予定地にどのような計画が可能か確かめたい場合や、いきなり設計依頼をすることに不安をお持ちの方は、正式に設計依頼をされる前に企画プランの作成をお請けいたしますのでお気軽にお申し出ください。企画プランの作成も設計業務の一部であるためいくらかの費用が必要となります(詳細は業務報酬をご覧ください)。ご要望をうかがい、プランを作成します。この後、設計監理業務に移行する場合は企画プラン作成費用は設計監理費用の一部として充当します。

    企画案作成前に設計者との相性等を確認するためのラフプラン(お試しプラン)は無料で作成いたします。 ご要望と敷地条件等を考慮して、簡単なプランと考え方を提示いたします。設計のご依頼をされるかどうかの判断材料としてください。

調査

    敷地図面、建築概要等の資料がない場合は、敷地の形状、関係法令等の簡易調査をおこないます。詳細な敷地測量が必要な場合は当方にて測量調査の手配を代行いたします。また、増改築の場合は既存建物の間取り調査をおこないます。必要に応じて既存建物の構造調査や家屋の傾きなどの調査をおこない調査報告書(補強工事の方針)を作成いたします。最初にお越しになるときには、できるだけ資料をお持ちになるようお願いします。

プレゼンテーション

    企画プラン作成、調査をもとにプレゼンテーションをおこないます。プレゼンテーションでは計画の方向性の確認をします。計画の方向性に納得していただければ具体的な設計業務に入ります。プレゼンテーションでは設計の内容を決定するわけではなく、設計の打合せを重ねる中でより良いものに変更していきます。もし、設計者との相性が良くないと思われた場合はこの時点で業務を終了いたします。


2.設計業務

設計監理契約

    設計スケジュールを作成し今後の予定を確認します。また業務内容と業務報酬を書面にて確認、打合せをおこない決定します。

基本設計

    建て主の要望や、その他の条件をもとに基本プランの検討・打合せをおこないます。基本設計は建築の骨格をつくる重要な作業です。単なる「かたち」や「間取り」の組み合わせではなく、各部屋の大きさやつながり、室内と外部空間との関係性など図面や検討用模型を使って検討と確認を繰り返します。打合せは、当事務所にお越しいただくか、建て主のご自宅などにうかがっておこないます。お勤めなどの関係で、夜間や土日などの休日しか打合せの時間がとれない場合は、できるだけ対応しますのでご安心ください。一般の住宅で2~3ヶ月に渡り、1~2週間に1回程度の頻度で打合せをおこない基本設計を一緒に創り上げていきます。

実施設計

    基本設計が固まったら、見積りと工事に必要な実施設計図を作成します。基本設計ではイメージされていなかった各部屋の家具や開口部の大きさや関係性などをスケッチや模型で検討・確認し、具体的な使用材料や使用機器の品番を決めていきます。使い勝手やデザインの検討と共に、詳細な図面を作成することによって現場でのトラブルや工事費の増加を防ぎます。構造設計と設備設計は協力事務所と連携して設計図を作成していきます。


3.監理業務

施工者の決定

    見積要項書と実施設計図をもとに、施工業者に見積を依頼します。見積の金額の安さだけで施工業者を決定するのではなく、現場監督の技術力や工程管理能力を見極めてふさわしい業者を決定します。施工業者から提出される見積書は住宅の新築で50~90頁、リフォームでも30~50頁にもおよぶ明細項目が並んでいます。見積時に施工業者からの質疑事項は書面にて回答し、各社同じ条件で見積もってもらい、見積比較表を作成します。設計時の打合せや図面の記入内容が不足していると、これらの明細項目の金額の誤差によって各社の見積金額が大きく異なってきます。これらの各項目をチェックすることと詳細な打合せと設計図によって適正な工事金額を確認していきます。

工事監理

    工事期間中は設計図をもとに施工業者の現場監督が工程管理や品質管理をおこなっていきます。設計者(監理者)は通常1回/週の定例現場打合せと、鉄筋の配筋検査や接合金物の検査、施工者から提出される施工図をチェックして設計図の仕様に沿って工事がおこなわれているか確認していきます。要所では建て主にも現場確認をしてもらい、仕上材の見本確認や機器の取付位置の確認などをおこないます。

竣工・引渡し

    建物竣工時には、施工者による自主検査、設計監理者による検査、建て主による検査、行政庁や検査機関による完了検査をおこない、各検査合格後に引渡となります。設計者(監理者)から建て主に監理報告書を提出し、監理内容の報告をします。(監理の詳細は工事期間中の監理月報にて報告します)

4.メンテナンス

定期検査

    引き渡し後、1年検査をおこない施工上の瑕疵の補修や調整などをおこないます。 また 、定期点検以外にも使用上の不都合などが発生した場合には 修理等の手配の対応をいたします。その後も増改築の相談や、家具のコーディネイトなど末永いお付き合いをさせていただきたいと思います